動脈硬化(心臓病、脳血流循環障害)の診断と治療

 循環障害のチェック

@血圧のチェック   高血圧か? 心電図で不整脈はないか?

AThromboxane B2のチェック(ボディーカルテに紫色で描く)

  トロンボキサンB2TXB2)は、主に血小板でアラキドン酸から生合成されるトロンボキサンA2TXA2)の安定した代謝産物である。TXB2を測定することは、すなわちTXA2の血中濃度の推移を推測していることになる。TXA2の主な作用には血管収縮、気管支収縮、血小板凝集などがあり、血栓症、狭心症、心筋梗塞、および喘息などの主要な原因物質のひとつとされている。また、血管内皮細胞で生合成されるPGI2TXA2は拮抗する作用を持ち、血管が正常に機能するためには、両者のバランスがとれた状態での相互作用が必要とされている。TXB2が高値の場合:動脈硬化症、心筋梗塞直後、狭心症、血栓症、慢性糸球体腎炎、腎血管性高血圧、気道過敏性の亢進など Thromboxane B2が高値だと循環障害・動脈硬化があるということになる。

 

 TXB2高値で、高血圧の時、BNP、cardiac Troponin Tもチェック

 血管年齢測定や頸部動脈エコー検査で動脈硬化の程度を客観的にチェック
肺炎クラミジア(Chlamydia pneumoniae)の感染は動脈硬化の危険度 →抗生物質による治療、歯ブラシ消毒による治療

肺炎クラミジアから心筋梗塞に

肺炎クラミジアは、喉の気道に取りつき、炎症を起こします。抵抗力の強い体内では、肺炎クラミジアと闘うために免疫細胞のマクロファージが出動。肺炎クラミジアはマクロファージによって食べられ、炎症も治まります。しかし肺炎クラミジアの怖いところは、生命力が異様に強いこと。時として、マクロファージの中でひっそりと生き続けることもあるのです。肺炎クラミジアは、人の細胞内に寄生するタイプの細菌で、白血球に食べられても、その中で生き残ることが可能だ。これに寄生された細胞は、悪玉コレステロール(LDL)を活発に取り込み、血栓ができやすくなるような化学物質を放出する。こうした性質を考え合わせ、次のような仮説が一般的になっている。
〈1〉高脂血症の状態で血管の壁に傷がつくと、その傷に血小板やLDLなどが集まってかゆ状の沈着物がたまり、初期の動脈硬化が始まる
〈2〉白血球に潜んだ肺炎クラミジアが血液に乗ってこの病変部に運ばれ住みついて慢性的な炎症を起こす
〈3〉免疫反応で生み出された様々な化学物質が、沈着物の蓄積を早め、動脈硬化を進展させる。

 97年、英国のグループは心筋梗塞の患者約200人を対象に、抗生物質を投与して効果を調べたところ、その後の発作の再発率が3分の1以下に減少した、との研究をまとめた。 放っておくと、心筋梗塞や脳血管障害の原因になるので、早期治療が必要です。

歯周病菌との関連が指摘されている疾患(Gingivalisでチェック)→歯科医と連携して歯の治療や抗生剤治療を行う
  • 細菌性心内膜炎
  • 敗血症
  • 虚血性心疾患
  • 糖尿病
  • 誤嚥性肺炎
  • 低体重児出産(早産)
骨粗鬆症
 拡張型心筋症の場合はAdenovirus type3やコクサッキーウイルスに関連している場合が多い。→ORT-乳酸菌と藍を服用
 
 
 
 
 
 
 
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